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「安くて気軽な公共の宿」に寄せて

レイルウェイ・ライター 種村直樹

 北川宣浩クンからFAXが届き、「安くて気軽な公共の宿」というタイトルで2002年7月24日にホームページを開いたのだが、僕(種村直樹)の著書、『最新 鉄道旅行術』(JTB)のなかに、まったく同じ表現の項目があるので、このフレーズを使うことを認めて欲しい。合わせて、ホームページの推薦文のようなエッセイを書いてもらえれば嬉しいという主旨でした。
 北川クンは、僕が20数年前にフリーのレイルウェイ・ライターとして仕事を始めたころからの読者で、東京都立大学工学部の学生時代に、『鉄道旅行術』のイラスト制作を中心に、アルバイターとして活躍してくれました。そうした背景もあり、“安くて気軽な公共の宿”というフレーズなど、誰でも思いつく言葉ですし、使用を認めるとか認めないとかという問題ではないと思いましたが、とにもかく、そのホームページを見ないことには始まりません。
鉄道旅行術  恥ずかしながら僕自身はパソコン音痴に近く、仕事場に物理的に備えてはあるものの、ほとんど操作不能です。北川クンは百も承知で、「バイト君にこのファクスを見せて、下記にアクセスするよう指示してください」とあり、その機会を待ちました。そして今日8月7日に、おおむね全容を掌握できたのです。北川クンが、きちんとデータを更新してゆくことができるなら、きわめて便利で、僕自身も今後利用させてもらうかもしれません。
 ただ、“安くて気軽な公共の宿”というタイトルには、いささか疑問があります。近年の公共の宿は、どんどん変質し、かならずしも安くないし、値段よりも、きちんとした施設、おいしい料理を前面に押し出している所がふえたようです。6月に泊まった箱根湯本滝通り温泉街の東京都職員共済組合「箱根路開雲」、7月に高知県中村市にオープンしたばかりの、いやしの里「四万十の宿」などが、その例です。
 それなら『最新 鉄道旅行術』のF3「安くて気軽な公共の宿」も書き換える必要があるのではないかと言われそうですね。まったくそのとおりで、1998年10月1日の最新版改訂4刷(1977年の親版初版から数えて21回目の改訂)を最後に版を改めていませんから、公共の宿だけでなく全体がくたびれた感じになっており、<はやて>改訂版の実現に、つとめましょう。

2002.08.11

追補

レイルウェイ・ライター種村直樹(1936-2014)氏は、旅行・鉄道関連のライターとして20世紀末に活躍した人です。私は種村氏に師事して、旅や鉄道のノウハウを学びました。 「公共の宿」をまとめたサイトを作るにあたり、私の脳裏にすぐに浮かんだのは、種村氏の代表的な著作である「鉄道旅行術」の1節でした。「安くて気軽な公共の宿」と題されたページには、”国民宿舎、国民休暇村はじめ、さまざまな公共の宿も、比較的施設が整い、安心して泊れる。YHと違って、個室が原則で、食事を食堂でとり、ふとんのあげおろしは自分たちでする所がほとんどという点のほかは旅館と変わらない。建物は中クラスの旅館より立派だったりする。”と記されており、国民宿舎や休暇村の概要が書かれていました。私は「鉄道旅行術」で公共の宿を愛用するようになったのです。
「鉄道旅行術」のイラスト(挿絵)は私が学生時代から手がけており、思い入れも深く、公共の宿リンク集を作ろうと思い立ったときに、種村氏にお願いしてタイトルを拝借したのでした。
後日談ですが、鉄道旅行術は種村氏の意に反して改訂されず絶版になってしまい、種村氏も度重なる闘病の末、帰らぬ人になりました。
ありがとうございます。

2018.12.27 北川宣浩

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