第5章
さあ! スタジオ入りだ

クイズグランプリいざ本番

パネルクイズアタック25いざ本番

クイズタイムショックいざ本番

アップダウンクイズいざ本番

アップダウンクイズいざ本番

歴史の長いクイズの老舗
 アップダウンは63年10月に始まって今日まで続いている、TV界でも有数な長寿番組のひとつだ。移りかわりの激しいTV界で長寿を保った秘訣は何だろうか。当初から構成をなさっておられる堤章二氏にお話を伺った。
「その理由は3つあると思うんですけどね、まず第一に番組を作る前から徹底的に打ち合わせ(会議)をしたことですな。これはタマになんてものではなく、1週間に1回は必ずというちゃんとしたもので、あらゆる角度から検討しました。大きなルールなどは当初から変わっておりまへん。次に、問題を徹底的に吟味していることですな。それは内容もさることながら、文章を『何々ですが』にするか、』何々では』にするかといった、テニヲハの問題までも検討してます。第三に司会の小池清くんの人柄だと思いますな」
 一方、司会の小池清氏は、週刊現代の取材に、「よい意味でのマンネリが定着しているんです。シンプルで内容の多様性が受けてると思うんです。司会者の人柄をおっしゃってくれる方もおりますが、司会者が目立つような番組はいけない。目立たない司会者ということを最初から心掛けてきました。アップダウンのルールやシステムはもう完成品で、われわれとしては繰り返してきただけです。それを長持ちさせてきたのは、結局、解答者なんです。解答者は画面そのものが明るくなるような、見ていて楽しくなるような万でないといけないですね。スタッフだけでできるものじゃなくて、参加者の個性でもっていると思うんですね」
と答えている。
 マンネリといえばこれほどマンネリな番組も少ない。出場者紹介は子供の数とひいきの野球チームのことばかりで、ワンパターンもはなはだしい。しかし、「クイズはマンネリに限る」と評論家の中島梓氏は書いている。「名をきいてとたんに司会者と出だしのセリフが思い出せないクイズ番組は決して、真の長寿番組になれない」と(週刊朝日より)。
 さて、最も長い歴史を誇るクイズ番組、アップダウンクイズの年表があるので紹介しよう。

▼アップダウンクイズ年表
  年月日      で  き  ご  と

53年2月1日  NHK東京テレビ局本放送開始

63年10月6日  アップダウンクイズMBS一NET(現ANB)の2局ネットで始まる。
64年4月12日  司会者小池清、出題者長田淑子。
  9月    名古屋(NBN)、福岡(KBC)のネット始まり、4局ネットとなる。
65年3月7日  ゲスト特集の始まり。「司会者特集」
65年5月2月  中学生特集(始まる)。
  11月21日  親子特集(始まる)。
66年8月7日  目でみるクイズ始まる。
  8月21日  夏休み特集(中・高校生の兄弟姉妹による)
  10月    NBNへのネット中止。3局となる。
67年2月6日  シルエットクイズ始まる。
  8月6日  二百回「夏休み中学生特集」シルエットゲストは王貞治。
  9月17日  12問目で10問正解者が出る。
  12月31日  大学生特集(始まる)。
68年7月28日  ニュースクイズ登場。
  10月13日  結婚5周年夫婦特集(アップダウンも5周年)。
  12月29日  高校生特集(始まる)。
69年7月28日  三百回記念「親子特集」(実際は三百一回に行う)。
  10月5日  番組カラー化される。
70年3月8日  六カ国のホステスによる「万博特集」
  5月3日〜10月18日
        万博の影響で東京制作になる。
  10月4日  7周年記念特集(10月4日評論家、10月11日7周年夫婦、
        10月18日スポーツ人)。
  11月    香川(KSB)へのネット始まり、4局となる。
71年1月10日  スチュワーデス特集。
  4月11日  出題者市毛鞠子に代わる。
  6月6日  四百回夫婦特集。
  9月5日  小学生特集(始まる)
72年11月19日  出題者佐々木美絵に代わる。
73年4月8日  名古屋(NBN)へ再びネット。5局となる。
  5月6日  五百回記念グループ特集。
  10月7日〜10月14日
        10周年記念特集(10月7日10周年記念夫婦、10月14日女優)。
74年8月4日  名古屋特集。
75年1月12日  新しいゴンドラ完成。
  4月6日  東京・大阪のネット系列がかわり、JNN系ネット25局になる。
        六百回記念春の選抜タレントクイズ選手権大会。
  10月5日  12周年記念親子特集。
  10月12日  「御当地クイズ」始まる
76年10月3日〜10月10日
        13周年記念特集(10月3日先生と生徒、10月10日人気番組タレント)。
77年4月10日  七百回記念コンビ特集。
  10月2日〜10月9日
        14周年記念特集(10月2日大学落研、10月9日劇団カップル)。
  12月25日  現物クイズ登場。
78年8月20日〜9月24日
        15周年記念全国大会地区大会。
  10月1日  15周年記念全国大会。
79年1月2日  正月特番アップダウンクイズ新春ワイドスペシャル「ひつじ年親子大会」
  4月22日  八百回記念刑事役タレント特集。
  10月7日〜10月14日
        16周年記念特集(10月7日クイズ番組司会者、10月14日スチュワーデス)。
  12月23日  番組開始以来変わらなかった賞金が一部アップ。
80年1月6日  新春サル年特集(ハワイ行きが3人出る)。
  1月13日  前週に続き、ハワイ行きが3人でる。
        「お出」も3人いて、最終時にゴンドラに1人も残っていなかった。

             (番組の代理店である、萬年社提供の資料をもとに作成)

絶対優勝の意気込みで
 アップダウンクイズには、知っている人が何人か優勝していたから、一緒にハワイへ行きたいこともあり、ぜひ優勝したかった。
 録画日は78年2月16日で放送は19日。東海道本線千里丘駅から送迎バスで、MBS千里放送センターへ向かった。軽くメイクをし、小池アナと畳敷きの楽屋で打ち合わせ。TVに出るときメイクをするのは大阪のアップダウンとアタック25。東京の番組はメイクなしの素顔で出演しているのです。打ち合わせといってもややこしくはなく、名前の読みの確認や、予選のアンケートに書いたエピソードなどの話を聞かれる。それから、問題の構成やら、ゲストクイズについての注意や、ルールの説明が。そしてスタジオに入り、リハーサル問題を何問かして本番になる。
 ところが調子がまったくサエず、9問でストップしてしまった。一問でも間違えると下まで落ちてしまう恐怖感からか、寝不足でボケていたのか、とにかくあと一問がどうしても答えられず、ずいぶんくやしい思いをした。出場前から「絶対優勝するから見てね」とあちこち言いふらしたのに、イレコミすぎてると、かえって負けてしまうみたい。

事前の勉強がモノを言う
 アップダウンの出場にあたっては、予選問題に合格し面接を受け、さらにそれに合格してはじめて合格通知がもらえる。通知を受けてから出場まで、地方によっては一年くらいかかる場合もある。妹の時は「お待たせしております。もうしばらくお待ちください」との旨の、手紙が来た。ていねいな番組だ。出場通知をもらうと、出番が待ちどおしいようなこわいような気持ちになる。出場日がいつかわからないのは不安なので、長びくようなら、他の番組もぜひこういった「お待たせ通知」を出して欲しい。
 出場通知は電話や手紙であり、日時などが決定すると、詳しい案内が送られてくる。これを見て、対戦相手にクイズ有名人がいないか捜すのも楽しい。一番大切なのは、放送日がいつかということだ。録画日は隔週木曜で、2本録画する。一回目の録画は、すぐ次の日曜日に放送だから、最新の時事問題が出るのは必至。録画日がいよいよ近づくと、電話で最終確認がある。
 出場にあたっては、充分に下調べをしておくことが勝利につながる。ぼくは「社会」のジャンルが好きなのだが−−理由のひとつは下調べが容易だからだ−−時事問題は新聞を読めば、たいていのことがわかってしまう。つまり一夜漬けが可能なのだ。アップダウンは時事問題が多いので、ある意味では、やりやすい番組といえるかもしれない。特に系列の「毎日新聞」からの出題も多い。ぼくの場合、録画日の毎日新聞朝刊の第1面の記事からの問題が、第1問目だった。
「このほど有吉8段を破り、6期連続王将となった棋士は誰でしょう」
 この将棋戦は毎日新聞主催のもので、他紙は報じていない。答えは中原誠。毎日新聞を読んでなければできない問題だった。選抜高校野球をはじめとする、毎日新聞主催の催し物(美術展、スポーツ大会など)はゼヒモノである。
 最初の11問は、時事問題を含んだ(特に一回目録画は多い!)ごく一般的な問題。季節や放送日にちなんだ問題(P122参照)もよく出る。このあたりでは問題文も途中から変化してひっかけようといった、意地悪なのはほとんどないから、頭にひらめいたものが、まず答えとなる。
 次の3問は曲あて。テーマが決まっているが、月に一回くらいは「最近のヒット曲」が出る。どんなテーマかは前もってわからないけれど、ヒット曲はP165の方法で勉強しやすいので準備しておこう。レコードが出たばかりのホヤホヤ曲も出題されるので、明星付録の歌集などで、歌詞を覚えておくのもよい。「セレナード」「ビートルズのナンバーから」「映画音楽」「題名に女性の名のついた曲」等、そのテーマの曲に詳しければ3問全問正解も可能だ。予選アンケートにどんな曲が好きかはっきり書くのも手だ。うまくいけば、それが出る。
 次に「御当地クイズ」というサービスがある。出場者の住んでいる土地にちなむ問題で、地元の人ならたいてい答えられる内容だ。ただあまりにもなじみのある事柄なら、深く考えすぎてよその人にとられてしまうかも。ぼくは東京都世田谷区に住んでいるので「世田谷区史跡散歩」という本を買ってパラパラ読んだが、何の準備をしなくてもできた問題だった。
 「御当地」6人分が終わると「目で見るクイズ」が3、4問。シルエットの映るスクリーンに、スライドで絵や写真が出るので、それを見て答える。
「あるものの部分ですが何でしょう」
「次の絵や写真から連想される人(ヒット曲などの時も)は誰(何)でしょう」
「この3つの中でOOはどれでしょう」
といった感じの、ひらめきも多少要求される問題。ここまでは速いテンポで、あっというまにCMになるのが出場した実感だ。各出場者のボタン押しのスピードもかなりの速さだから、この練習も必要だ。

幅広いシルエットゲスト
 中CMの後はシルエットクイズだ。ゲストのシルエットを見て誰だか当てるもので、
第一ヒント  正面シルエットと職業程度のヒント。
第二ヒント  生まれた年や簡単な履歴など。
第三ヒント  横顔シルエットと、さらに詳しいヒントが。
と、なっており、第一ヒントでわかると三段階、第二なら二段階、第三なら一段階上がる。第一ヒントで当てると、上昇率が良いが、その半面、男女の区別とだいたいのからだつきしかわからない場合が多く、余程のファンでもない限り、第一ヒントで当てるのは難しい。第二ヒントを聞いて、そのヒントと、髪形や体つきから判断をするのが無難だ。第三ヒントは「これでもか!」といった感じのやさしいヒントたから、まずは誰かが答えるのだが、それでも過去何回か、当ててもらえなかったかわいそうなゲストがいる。
 打ち合わせの時に、「ゲストには○○さんと“さん”をつけてください」と必ず言われる。こう言われない場合は、“さん”をつけなくてもよいグループだとか(ツービートさんなんておかしいからね)、スポーツ選手など(江夏投手のぼうが通りがいい)とも考えられる。
 妹が出た時のゲストは、漫才の横山やすし氏だったが、「今日のゲストの方は、苗字でなく、名まえだけでも結構です。名まえが浮かべば、苗字も出てきます。“さん”は必ずつけて、お答えください」と言われた。こんな打ち合わせの雰囲気からも、ある程度の推理はできる。
 このゲストに呼ばれる方は、タレントを主に、政治家、作家、学者、スポーツ選手など、あらゆる分野に渡る。その中でも、比較的、現在話題を呼んでいる人が多い。ここ2年間に出られた方の名を書き出してみる。(ぼくの出た78年2月19日放送分より順に)

78年2月19日 汀夏子(宝塚スター)
  2月26日 狩人(兄弟特集)
  3月5日 ジェーン・シェパード
  3月12日 宮本輝(77年下半期芥川賞)
  3月19日 湯原昌幸
  3月26日 三船敏郎(映画“犬笛”の宣伝で)
  4月2日 手塚治虫(新中学生特集)
  4月9日 西川峰子(新高校生特集)
  4月16日 千昌夫
  4月23日 マキノ雅弘
  4月30日 蟇目良(出演していたNHKドラマ“風見鶏”終了後)
  5月7日 天知茂
  5月14日 杉村春子
  5月21日 中村梅之助
  6月4日 園佳也子(落語家OB特集)
  6月11日 田中小実昌
  6月25日 高木東六(郷土美人特集)
  7月2日 江崎玲於奈
  7月9日 岩井半四郎
  7月16日 角川博
  7月23日 深作欣二(映画“柳生一族の陰謀”の宣伝で)
  7月30日 三遊亭円右
  8月6日 水島新司(夏休み小学生特集)
  8月13日 落合恵子(同中学生)
  8月20日 藤山一郎(15周年全国大会地区予選)
  8月27日 小沢栄太郎(同)
  9月3日 工藤政志(同、ボクシング世界チャンピオンになりたて)
  9月10日 玉置宏(同)
  9月17日 いずみたく(同)
  9月24日 植村直己(同、毎日放送後援の北極単独行より帰国直後)
  10月1日 遠藤周作(全国大会決勝)
  10月15日 斉藤茂太(タレント夫婦特集)
  10月22日 竹下景子(TBS系のクイズダービーで大人気)
  10月29日 梶原一騎
  11月5日 鈴木啓示(プロ野球シーズン終わる)
  11月12日 草柳文恵
  11月19日 クロード・チアリ
  11月26日 高橋三千網(78年上半期芥川賞)
  11月3日 ニニ・ロッソ

さて、12月10日分から、新聞のプログラム欄に、ゲストのヒントなどが載るようになった。
  12月10日 山本浩二(44・ぼくにとって忘れられない数字です)
  12月17日 ジャネット八田(小池清もただ脱帽!超早業のハワイ行き……14問で10段が出た)
  12月24日 小柳ルミ子(年忘れ漫才師大会)
79年1月2日 若乃花(正月特番・新年未年生れ親子大会)
  1月7日 青木功(敵役タレント大会)
  1月14日 今井雄太郎(昨年8月31日どえらいことをやりました……完全試合のこと)
  1月21日 竹村健一(テレビで映りまくる電波怪獣)
  1月28日 三橋美智也(ハーイ!今夜クイズでフィーバー)
  2月4日 土井勝(お科理は心ですよ・お台所の仕掛人)
  2月11日 小川知子(新婚一年昨夜の事はもう聞かないで)
  2月13日 ジェリー藤尾夫妻(夫婦特集・私たちもおしどり夫婦)
  2月25日 伊東ゆかり(大学生のお嫁さん候補No1)
  3月4日 糸川英夫(バレエとチェロの得意な科学者)
  3月11日 栗本薫(声優特集・コジヤック善戦ルパンを抜く!! 評論家の中島梓さんです)
  3月18日 引田天功(私を見つめると眠くなります)
  3月25日 細川隆元(私は天下の御意見番)
  4月1日 佐々木功(新中学生特集・東京駒場中ハワイに一番乗り)
  4月8日 モンキーパンチ(新高校生特集・ハワイ目前の難問R指定)
  4月15日 渡辺文雄(春うらら全国観光バスガイド特集)
  4月22日 長谷川恒男(800回記念・刑事役タレント特集)
  4月29日 西川きよし(渥美・児玉・前川・小池、そして私)
  5月6日 中村吉エ門(私の父も兄も歌舞伎俳優です)
  5月13日 東千代之介(笛吹童子−−遠い昔になりました)
  5月27日 新井春美(郷土美人特集)
  6月3日 あべ静江(あなたからのお手紙何色がしら)
  6月10日 古谷綱正(活弁夢みたこってすおじさん、TBSキャスター、映画の本を出した)
  6月24日 植木等(大学落研ペア特集…・久々のレコード「これで日本も安心だ」がヒット)
  7月1目 松あきら(全国人気女性アナウンサー特集……宝塚スター)
  7月8日 江戸家猫八(猫ニャンニャン犬ワンワン)
  7月15日 金田たつえ(暑中お見舞タレント特集)
  7月29日 篠沢秀夫(僕は少女マンガが大好きなのだ)
  8月5日 松本零士(夏休み小学生特集)
  8月12日 星セント・ルイス(同中学生特集)
  8月19日 水野晴郎(国際的スター犯人が友達)
  8月26日 松方弘樹(明子喜べ錦之介を討ち取った…・映画“真田幸村の謀略”の宣伝で)
  9月2日 横山やすし(かまし一発 芸も遊びもこれや!)
  9月9日 木下恵介(松竹大船14年ぶりの里帰り……映画“衝動殺人・息子よ”の宣伝で)
  9月16日 大和田伸也(痛快!悪をこらす名コンビ…五大路子との婚約)
  9月23日 鳳蘭(8月28日を私は生涯忘れない…宝塚引退直後)
  9月30日 ジュディ・オング(女盛り!歌にドラマに当たり年……毎日放送系新番組“女の樹林”のヒロイン)
  10月7日 深田裕介(クイズ番組司会者大会)
  10月14日 芳村真理(スチュワーデス大会)
  10月21日 雪村いづみ(一昨年歌との銀婚式をしました)
  10月28日 藤田弓子(摂子も10年たてば3女の母です)
  11月4日 片岡孝夫(9問2人8問1人大詰めの大激戦!! 結果は?)
  11月11日 森村桂(再婚しました。とても幸せです)
  11月18日 掛布雅之(大学クイズ研特集)
  11月25日 田辺靖雄(プロ野球ならカムバック賞もの……「よせばいいのに」のヒット)
  12月2日 さとう宗幸(最後の追い込み2人目の10問出るか?)
  12月9日 橋田寿賀子(私の作品の主役は女たちです……この夜にあった3時間ドラマ「女たちの忠臣蔵」の脚本家)
  12月16日 松沼博久(お天気ねえさん特集)
  12月23日 和泉宗章(330万部、今や流行語です……天中殺の本がベストセラーに)
  12月30日 村田兆治(漫才特集)
80年1月6日 吉永小百合(新春サル年特集…・・映画“動乱”の宣伝で)
  1月13日 香川伸行(ガンバレドカベン南海の星)
  1月20日 八木治郎(モーニングショー草分けのひとりです……MBS系八木治郎ショーの司会)
  1月27日 龍虎(丸い土俵から四角いスタジオへ)
  2月3日 中尾ミエ(私って口から生まれたのかしら)
  2月10日 大地喜和子(やっばりお酒は強くなくっちや…ロート製薬のCMタレント)
  2月17日 村木賢吉(海から心を!演歌に賭けています)
  2月24日 根上淳・ペギー葉山夫妻(夫は俳優妻は歌手……夫婦特集)
  3月2日 増位山(ついに親父に追いつきました……大関昇進)
  3月9日 金田正一(息子が私のとれなかった新人賞……息子とは金田賢一のこと)
  3月16日 小松政夫(ナガーイ目で私を見て下さい)
  3月23日 山口いずみ(武家の妻から女目明しへ変身)
  4月13日 常田富士男(新中学生特集)
  4月20日 金田賢一(新高校生特集)
  4月27日 三沢あけみ(演歌17年つらいこともありました)
  5月4日 堺屋太一(各々方80年代は油断めさるな)
  5月11日 遥くらら(新八先生と?さあどうかしら……TBS系「一年B組新八先生」に出演)
  5月18日 渥美二郎(お台所の味方“スーパー”マン特集)
  5月25日 森山周一郎(仕事は野球の日程次第です……当時ニュースキャスターをしていた)
  6月1日 草刈正雄(ぼくの日焼けは南極焼け……映画「復活の日」の宣伝)
  6月8日 金沢明子(郷土美人大会)
  6月15日 永島敏行(あなたの青春はどんな味ですか)
  6月22日 青江三奈(女ごころを演歌に託して15年)
  6月29日 三ッ矢歌子(お昼のドラマの素敵なお母さん)
  7月6日 市川房枝(前回2位今回1位ご支援感謝)
  7月13日 舛田利雄(東西落語家特集……映画「二百三高地」の宣伝)
  7月27日 鈴木治彦(奥様タレント特集)
  8月3日 松坂慶子(今一番ノッてる女優さん)
  8月10日 藤子不二雄(小学生大会)
  8月17日 岩崎良美(中学生大会)
  8月24日 羽仁進(高校生大会……映画「アフリカ物語」の宣伝)
  8月31日 上原康恒(デトロイトに男の意地が燃えた)
  9月7日 池波志乃(大学落研特集)
  9月14日 烏丸せつこ(84のボインはお見せしません)
  9月21日 中村晃子(再び訪れた13年ぶりの虹色)
  9月28日 藤田まこと(笑わせ、泣かせ、そして斬る)
  10月5日 大島渚(ニューミュージック特集)
  10月12日 大竹省二(全国美人アナウンサー大会)
  10月19日 辺見マリ(人生何事も経験です)
  10月26日 千葉真一(アクションならオレにまかせろ)
  11月2日 灰谷健次郎(沖縄は私の第二の故郷)
  11月9日 衣笠祥椎(やったぜV2!日本新とともに……連続出場記録)
  11月16日 巌金四郎(元スポーツマン大会……紫綬褒章受章)
  11月23日 広沢瓢左衛門(83歳、なぜかヤングにうけてます)
  11月30日 掛田彰布(一生に一度の賞をとりました)

ご覧のように、この資料から、
○タレントに限らず、幅広い分野からの著名人がゲストになる。
○それも、現在何らかの形で話題になっている人が多い。
○野球選手はオフシーズンによく出る。
○映画や新番組のパブリシティ(広告の形をとってないが、実質的な広告)で出る人も多い。
○兄弟特集、夫婦特集などは、ゲストも兄弟や夫婦である。
などがわかる。出場前に、どのような人が話題になっているかを、新聞・週刊誌などで調べておくといいだろう。
 ただし、高名タレントでも、出ない(出してもらえない)と予想される人々がいるが、おわかりでしょうか。それは、番組スポンサーであるロート製薬以外の製薬会社のCMに、放送日現在出演している方たち。一社提供の番組では、特にこういった点にシビアになるのが、業界の“常識”である。

前もってわかるシルエットゲスト
 第一ヒントでわかれば一気に3段上がれるボーナスのシルエットクイズ。出場に先立ち、誰がゲスト(つまり答え)なのかわかる方法をついにみつけてしまった。特別に教えてあげよう。もちろん合法的なもので、事前に局の知人にこっそり聞いて……なんていうやり方ではない。
 先に書いたように、78年12月10日分から、新聞のプログラム欄に、シルエットゲストのヒントが載るようになった。こうなってぼくはがっかりした。番組を見る前に誰が出るのかわかってしまうのだ。事実、新聞のラ・テ面の読者欄に、「見る楽しみが減った」と、抗議の投書が載ったくらいだ。それにもかかわらず、依然と載っている(80年10月現在)のは、ひとえに、番宣(番組宣伝)がもたらす効果がある。効果とは視聴率アップにほかならない。番組に、どんな人気タレントを出しても、前もって、こういう人が出ますよとPRをしなければ、何の効果もない。たまたまチャンネルを合わせた人が見るだけだ。
「今日は誰々が出るから見なくちや」「今日はあの映画をTVでやるから早く帰ろう」……こんな話をあなたもするはずだ。これは番宣があったからこそ、一言えるセリフだ。
 最近特に、TV各局間での視聴率競争が激しくなり、プログラム欄に直接、週刊誌の見出し的なタイトルを載せる番組がふえてきた。アップダウンが、ゲストのヒントを載せるようになったのは、こういう理由からなのだ。
 さて、考えを逆にすれば、出場者なら前もって、新聞に載っているヒントを知りたいはず。そこでぼくは、このヒントをうまく利用できないだろうかと考えた。しかし、実際の録画は、3日前の木曜日であるから、放送される日曜日の新聞を、録画当日に入手するのは無理である。どうにかして、合法的に、前もってプログラムがわからないものか……。

 そこでハッとひらめいたのが、一週間分のプログラムが載っている雑誌「週刊テレビガイド」や「週刊テレビ番組」だ。録画が木曜日の午後だから、木曜日の午前中に、3日後の日曜日のプログラムが載っている雑誌を入手できればよい。おそるおそる本屋へいけば、なんと、これらの雑誌は毎週水曜日発行で、2日後の土曜日から翌週金曜日の一週間のプログラムが載っているではないか。念のため、アップダウンの欄を見れば、ちゃんと新聞と同じヒントが書いてある。バンザーイ。東京や大阪版には出ていても、地方版にはないこともあった。が、録画当日に、大阪で買えばよいわけだ。ただし、一日に2本とるうち、1回目の録画にしかこの方法は使えない。2回目の録画は10日後の日曜放送分だからムリ。しかし、それでもわかる場合がある。それはあとで説明しよう。
 かくして、めでたく、録画当日の午前中にシルエットゲストのヒントを、毎日放送の番宣から教えてもらえるのだ。ヒントをご覧になればわかるとおり、ズバリ誰だかわかるヒントと、何人もの人が思い浮かぶものがある。例えば、80年2月3日の「私って口から生まれたのかしら」は、“口先き女”として一世をふうびした中尾ミエさんとすぐわかる。一方、79年9月230日の「女盛り!歌にドラマに当たり年」は、TBS系のドラマ「水中花」のヒロインを演じ、かつ主題歌「愛の水中花」を歌ってヒットした松坂慶子さんか、「魅せられて」が大ヒットのジュディ・オングさんか迷った。さらに、79年9月16日の「痛快!悪をこらす名コンビ」は、言いたい放題のおすぎとピーコのコンビが出ると思ったら、TBS系人気ドラマ「水戸黄門」の助さん格さんの、格さん役の大和田伸也氏だった。だから、ヒントを読んで何人か見当をつけておき、影で確認すればよい。また、79年11月4日のように、「9問2人8問1人大詰めの大激戦!! 結果は?」のように、ゲストのヒントではない場合もある。この時の結果は、8問目の人は下まで落ち、9問の2人はそのまま変わらずであった。期待させておいてコノォ…。(9問のうちの一人はウルトラクイズ三代目クイズ王の宗田利八郎氏)

 ところで、この本は当然制作スタッフの方々も読んでくださっているハズだ。ありがとうございます。だからこれを読んだ時点で、1回目録画分のヒントは、TVガイド誌に載せなくしたり、あるいは誰だか判断がつきにくいようなヒントにしたり、ゲストとは関係ないものにするかもしれない。
 でも、ぼくはそんなことはしないと思う。たかだか6人の出場者(そのうち、この本を読んでくださる方は何人いるか)のために、何万人もの視聴者を無視するなんてしないはずだ。しかし、この本の出版後、ヒントの扱いが変わったら、この本の効果があったことだから、ぼくはうれしいね。また、ヒントがなくなっても、こういうふうに番組研究をするのだという参考にして欲しい。
 ところが80年6月ごろよりTVガイドにヒントが載るのが少なくなった。これは5月11日に遥くららさんが出た時に、影が出るやいなや答えた女性のせいだと思う。彼女はぼくと同じ方法を思いつき実行し、録画後スタッフにベラベラしゃべったのだろう。それで載らなくなったのかも。

 では、2回目の録画でも、ゲストがわかる場合の話をしよう。ぼくが出たのは78年2月19日。録画は2月16日で、1回目録画分だ。この頃は新聞にヒントは載っていなかったが何とかして誰だかわからないものかと考えていた。芸能・歌謡情報を仕入れるために、月刊「明星」を買ってきたのだが、何げなくスターのスケジュール表を見てびっくり。なんと狩人の項に、2月16日MBSアップダウンクイズとあるではないか。思わず勝利のバカ笑いをしてしまった。しかし、2回目の録画が兄弟特集と、局からの連絡で知っていたので残念!99%自分の時には出ないとはわかっていたが。2月26日の「兄弟特集」を見ていたら、シルエットが出るか出ないかのうちに、一斉に3組がボタンを押した。見事答えてハワイ旅行をしとめた、山下恵君・よしみさん兄妹にあとで聞いたら、「録画前日に、まさか出てるわけはあるまいと思いながらも、明星と平凡を立ち読みしたら、出ていたのには驚きました。他の人も知ってるかもしれないので、シルエットクイズになったら、ただ速くボタンを押すことだけを考えていました。明星などにスケジュールが載っていることは以前から知っていました」と話していた。
 ところで、ぼくの時は汀夏子さんで、お名まえだけは新聞で知ってはいたが、ぼくは宝塚など縁のない人なので、まったくわからなかった。安奈淳さんの退団発表もあり、タイムリーといえばタイムリーなゲストであったが……。
 その後「明星」などのスケジュール表にも目を通しているが(自分が出もしないのによくやるよ)、ここに載るようなアイドルタレントは、先のリストのとおりゲストになっていない。また、出るとしても、公表しないようにプロダクションに、局が頼んでいるのではないかと思う。
 そう考えていた矢先、なんと79年12月に発売された「明星」2月号(80年)のスケジュール表を見ると、川崎麻世の項に1月17日MBSアップダウンクイズとあるではないか! それで楽しみにしていたら結局出ずじまい。スケジュールが変更になったのだろう。また、TVガイド誌と新聞のヒントが異なっている時もあった。これもタレントのスケジュール変更等だろうが、時々こういったこともあるのでご注意を。

さあ後半の追い込みだ
 シルエットのあとは、ゲストちなみの問題が3問あり、ゲストの話が2〜3分ある。この話の時はイジイジして待つ。この間出題してくれたら何段か上にあがれるのに…。
 それが終わると最後の勝負だ。番組全体で50余問出て、この後半戦だけで20数問出る。ここだけで10問正解も可能だからあきらめない。季節や放送日ちなみ、時事問題もまた出る。
 しかし主流はオーソドックスな正統派クイズ。難しいのとやさしいのが交互に出るようだ。大事なのは、確実に間違えずに答えること。一問でも間違えたら下へドスン。もっともプレッシャーがかかって、わかる問題に対しても押せなくなる場合があるので、大胆に攻撃したほうがいいかもしれない。スコア(P129参照)をつけて、全体のバランスをとる練習をしておこう。
 日々の勉強の成果は、この追い込みで発揮だ。他の知識クイズを見たり、問題集をやったりして実力をつけておく。小池さんが「あと3分」と一言っても、6.7段目の人は充分優勝の可能性があるからあきらめずに、答えられる問題を狙って、一段一段しっかり上がっていこう。
 時間いっぱいになるとゲストが出すラッキークイズだ。これに答えると2段上がれるので、8段目の人にもチャンスがある。以前はゲストとの話のすぐあとに出題されたが、79年12月よりラストになった。「さあ、ラッキークイズですよ」なんて言ってるうちに、高まっていた緊張感が、スーッと抜けてしまうので、いい構成とは思わない。以前の方が興奮が残る。
 見事10問答えると、ベニヤ張りのタラップがドドドとせまってきて、テニスウェアのおねえさんにレイをかけられ、足元に気をつけつつ下りることになる。TVを見ていつも思うけれど、みんなすまして下りてくる。中に1人くらいは、おねえさんに抱きついてキスをして(なんとハワイ的か!)、2段おきにタラップをかけ下りるくらいの喜び方の人がいないものかなー。

ひっかけクイズに気をつけろ
 では、これから出すクイズに答えてください。解答はすぐ左にあるから、紙で隠すなりしてやってみよう。

1、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」で赤穂浪士たちの合言葉は。
答、山と川ではなく、天(あま)と川(かわ)。歌舞伎では大石蔵之助を大星由良之助に、吉良上野之介を高師直(こうのもろなお)というように、講談・史実などとは変えてある。

2、エベレスト山一番乗りのヒラリー氏はどこの国の人。
答、イギリス、ではなくニュージーランド。イギリス隊に参加したニュージーランド人である。

3、なぜ山に登るかと聞かれ、そこに山があるから、と答えた人は。
答、ヒラリー、ではなくジョージ・マロリー。イギリス人で、エベレスト登はん中に不帰の客となった。語尾も似ていることから、ヒラリー氏とよく混同される。

4、スエズ運河が開通するまでは、ヨーロッパからアジアへ船で行く場合、アフリカ大陸を大きく迂回しなければならなかった。では、このアフリカ大陸最南端の岬の名は。
答、おそらく95%の人が喜望峰と答えられたと思うが、実はアグリアス(アガラス、アグーリャス、Agulhas)岬である。詳しい地図帳で確認してみて。

5、喜望峰を発見したポルトガル人は。
答、バスコ・ダ・ガマとかマゼランとか答えた方が多いだろうが、バーソロミュー・ディアス。

6、文化勲章にデザインされている花は。
答、キクのようだが、タチバナである。毎年秋になると出題されるので、最近は間違える人が減った。

7、国鉄宇高連絡船の四国の玄関口は高松市にあるが、本州側の玄関口は何市にあるでしょう。
答、宇野市と答えたいが、宇野は駅名であって玉野市が正解。

8、蒲郡市は愛知県ですが、小郡市は何県にあるでしょう。
答、山口県にあるのは小郡町。新幹線駅もあるので、ついつい市と思ってしまう。正解は福岡県。甘木線というローカル線に筑後小郡駅がある。

9、八幡浜市は愛媛県ですが、八幡市はどこにあるでしょう。
答、特に年配の方は八幡製鉄所などを思いうかべ、福岡県と答えられたろうが、今は北九州市になっていますよ。正解は京都府で、最近市制がしかれた若い市。

10、明治時代、小説「武蔵野」を書いた作家は。
答、国木田独歩のはエッセー。山田美妙である。言文一致体の創始者。

11、山口百恵が最初に出演した映画は。
答、としごろ。伊豆の踊り子は主演第一作。

12、都はるみのデビュー曲は。
答、困るのことよ。あんこ椿は恋の花ではない。あっ、困るのことよが曲名なんです。

13、五木ひろしの出身地は福井県。では沢田研二は。
答、京都市出身と言われているが、正しくは鳥取市生まれ。と、「明星」の付録「321スター大百科」に出ていた。デビュー曲がまったく売れず、2、3曲目がヒットして、それが実質的なデビュー曲のような歌手も多いし、出身地や年齢が“公称”と異なるタレントも多い。

14、郵便番号001は北海道に、では999が使われている県は。
答、沖縄県ではなく山形県に、ただし999−82のように、2ケタの補助番号つき。

 そう、おわかりのように、これらはひっかけクイズなのです。世間一般にはAと思われているのに本当はBという事柄がしばしばあるが、それを巧妙にクイズにしたもの。こんな問題が出たらほとんどの人がひっかかってしまうだろう。現にアップダウンでは後半の興に乗っている時にしばしば出題され、あと一問でハワイ、なんて人が見事に下まで落ちたりする。見ているほうはオモロイが、いざ自分が出るとなるとオソロシイ。ボタンの遅れた人が助かるという恐怖のひっかけクイズ。ほかにも「常識の盲点」をついたクイズはいろいろ作れるから要注意。
 こんな問題が出ても小池さんは「ちょっとイジワルな問題でしたネ」などとは一言わず、「おや、そうですか。これはOOですよ」とあっさり片づけてしまうノダ。これに対抗するには自分でひっかけクイズを作ってみるとよい。
「エッ、そうだったの!?」
と、しばしば自分が記憶していたことと異なる場合にぶつかるが、そんなものをメモしておき、クイズにしてみる。沢田研二の出身地は明星の付録でヘエー、と思っていたら実際に出題されたし(解答者はあんのじょう京都と言った)、アグリアス岬は地図帳で発見してびっくりしてたら、アップダウンの本に載っていた(つまり過去に出題された)。先の例題の中には、そうしてぼくが作ったものもいくつかある。
 でもはっきり言って間違えない自信はぼくにもない。せめて「OOかな」「OOだろう」と、不確かなのにボタンを押すのはやめよう。ご存じのとおり2回間違えると退場になる、誤答に対しては極めてきびしいクイズだ。本当に間違いには気をつけてください。


◆◆コラム/うらばんぐみうらばんぐみうらばんぐみうらばんぐみうらばんぐみ◆◆

オモシロスクラップブック

 クイズ関係の新聞記事の転載(省略)





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