TVクイズ大研究

TVのクイズ番組を裸にした本!
数々の番組で優勝を続ける筆者が、自らの経験と頭脳からあみ出した、本当は公開したくない、
TVクイズ攻略のまる秘カリキュラム一挙公開!

©北川宣浩 1981
ハガキ

第2章 選ばれるハガキを出そう


光ってるハガキを書こう

 いくらていねいな字で書いても、最終的には多くのハガキの中からピックアップされるのだから、それなりに目立ったほうがいい。

 多くのハガキ−−といっても、実際には何通くらいくるのだろうか。主催者側の発表で、月に数千通から二万通らしい。一方、出場できる人は番組によって一ヵ月に十数人から百人くらいだから、かなりの競争率だ。もっとも応募数は番組を大きく見せるために誇張しているきらいがないでもなく、「昔ほど来ないですね」と、あるスタッフはもらしていた。しかし、少なめにみてもかなりの競争率に違いない。

 多くのハガキの中からいくら目立つためとはいえ、キャバレーの看板みたいにギンギラギンにするのは考えものだ。が、黒一色よりも、カラフルに色えんぴつやカラーサインペン、マーカーで書いた方が目立つのは当然だ。あまり塗りたくるのは趣味ワルだから、あっさりと、色を効果的に使ってみよう。イラストやカットを添えてあればなお目立つだろうし、束の中からふと取り上げたくなるだろう。

 でも、やたらハデに目立つのはかえって逆効果。ある編集者にカラーマーカーを使う話をしたら、
「そんなものはボツにしますよ」
と言われてしまった。ハガキを選ぶ人がわざと目立とうとしているハガキに対して、サドにある気持ちはわかる。ぼくは「出場希望」とだけ赤で書いて、あとは黒のペンで書くことにしている。番組あてにくる多数の郵便物のうち、応募ハガキと一目でわかるようにとの配慮なので、サドにならないで。

 クイズ番組は結局娯楽番組の一つなのだから、局としては、多くの視聴者に楽しく見ていただければいい。だから少しでも番組をおもしろくしようと努めている。こうしたらいい、ここがおもしろいといった、意見なり感想なりを添えてみてはどうだろう。局としてはうれしい励みになり、そんなに熱心に見てくれる人なのかと、当選させてくれるかも。意見が通って、ルールが変更になることもあるのだ。

 司会者はいても、メインタレントは出場するあなたなのだから、あなた自身のPRも忘れてはならない。ユニークで楽しい人を望んでいるのだから、自分の性格や家族のこと、身の回りの出来事などを書くのもいい。

 つまり、ハデさで目立つのではなく、他のハガキとどこか違った、ピカッと光るものを盛り込むのがコツだ。イラストでも短文でもいい。受けとったスタッフが、「これは」と思う何かがあれば、あなたのハガキの当選率はグンとアップするだろう。

 以前、ぼくはハガキの余白に小咄を書いたことがある。ちょうど深夜放送のリクエストカードを書く気持ちで(リクエストカードも競争率が高く、なかなか放送で読まれないんだってね)。その時は毎週出していたので、いつの日か予選通知が来た。書かないよりはマシだったか。

 光ってるハガキを書こう

 それから本で知ったのだが、ハガキのまわりを赤くフチどりする方法。これは結構効果があったようなので、オマジナイと称して時々する。ダーマトグラフという濃い色エンピツ(シンが短くなれば紙をむいていく、エンピツ削りのいらないエンピツ)でヘリを塗る。この話も別の編集者にしたら、「ぼくはそんなハガキは意識的に外します」なんて、冷たいことを言われた。よくよく目立とう精神の強いハガキはムチでしばかれるとみえる。「アタック25」の河野プロデューサーも
「単に住所や名前があればよく、いろいろ書き加えたりする必要はまったくありません」
とおっしゃっていたし、「アタック25」や「アップダウンクイズ」の構成者の堤章三氏も、
「ごちゃごちゃ書いてあるからって、通すとか通さんとかいうことはまったくあらへん。ただ、ていねいな字で書いといてもらわんと、読めへんということではずすときもあるんで、そこだけ気ィつけてや」
とのお話だった。ぼくはムダなことをしていたのかなぁ。

 確かに懸賞クイズに当たったハガキを見ても、ほとんどが住所や氏名だけだったから、それでいいのかもしれない。しかしそれゆえに手を加えたハガキが食指をそそるのは否めない。ま、なにぶん抽選だから運が大きく左右する。皆さんも研究してください。

 なお、赤でフチどりするのはご自由だが、このとき必ず通信面(ハガキの裏面)かヘリまでにすること。表まで赤がはみ出して速達扱いとなり、料金不足で送り返されたという笑い話みたいな実話があったので気をつけてください(ぼくじゃないよ)。

 

 

公共の宿

TOP