TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
表紙

インターネット版の制作にあたって(2)


TVクイズまる金必勝マニュアル

新聞の連載をまとめる

 1980年12月の「TVクイズ大研究」の上梓に続き、81年早々から毎週土曜日のサンケイ新聞に「クイズ必勝作戦」という記事を連載するようになりました。これはサンケイ新聞がクイズ特集をした際に、当時クイズグランプリで活躍していた人を番組から紹介してもらって取材したのですが、このとき取材された私は「そういう記事なら逆に私に書かせてください」と売り込んだのです。それが縁で、連載を持つようになりました。
「クイズ必勝作戦」はクイズのハウトゥーの他にクイズ界のさまざまな話題を、新聞ならではの時間の利を活かして構成したものでした。この「クイズ必勝作戦」の連載をベースに、出場者のためのハウトゥーだけでなく、見るのが好きな人がいっそうクイズやクイズマニアに親しみがわくようにと、クイズ界の珍話題も含めて執筆したのが「TVクイズまる金必勝マニュアル」なのです。

道蔦岳史君の影

 ところで、サンケイ出版のクイズのハウトゥー本は、当初、クイズ王にしてクイズ作家で知られる道蔦岳史君に執筆依頼があったのです。しかし彼は株式会社ワニブックスより「TVクイズで10倍儲ける本」というのを執筆最中で、断りました。そこでサンケイ本紙に執筆していた私にお鉢がまわってきたというわけです。
 出版時期もほぼ同じで(実際は10倍本のほうがやや早かった)、完全に競合してしまうためサンケイ出版はあせりました。

 タイトルも私が考えたおとなしいものでなく、「クイズでがっぽり儲かる」みたいな感じにしたいと言い、当時流行っていた"まる金まるビ"を使って「TVクイズまる金必勝法」と提案してきました。私は、クイズは賞金・賞品が目的ではない、また必勝法というものはありえない、このようなタイトルは私の本意に反すると抵抗しましたが、結局私が考えていたものと折衷して「TVクイズまる金必勝マニュアル」となりました。

 編集者は「いや~、"マニュアル"とつけた本は売れないジンクスがあるんですワ」と言ってましたが、やっぱり売れませんでしたね。
 書店に道蔦君の本と私の本が並んだ85年の夏の盛り、仲間を集めて、二人で出版記念パーティを開きました。

インターネットにアップするにあたって、次の点を調整しました。

◆原本は1行42字・1ページ16行で執筆しましたが、ブラウザでは見やすい行にしてごらんください。
◆原本には写真・イラスト・図版などもとうぜん入れてあり、なるべく再現しましたが、スキャナの精度か見にくいです。ご了承ください。

また、インターネット版について、次の点を充分ご理解ください。

◆ログを友人・知人・サークルなどに配布すること、他のネットに転載することなどは著作権侵害にあたりますので、くれぐれもおやめください。また、内容を変更・改竄(かいざん)することもおやめください。ただし、リンクを貼るのはOKです。そのときはメールをください。

データや内容はすべて当時(1985年夏)のままです。特に注釈も入れてありません。クイズ問題もいくつか紹介していますが、答が現在では「間違い」になっているものも多数あるはずのでご注意ください。ソ連も国鉄もなくなっちゃったから……(^^;)

 

 

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