TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
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2■話題篇
クイズマニアだから書けた!
クイズの世界が拡がる、ウラから見たお話

1.クイズ番組の出場手順


 クイズ番組は「わたし出た~い」という人をいきなりハイハイとは出してはくれません。出場までには、いくつか乗り越えなければならないヤマがあり、そのすべてにクリアし、しかも優勝するとなると、かなり至難のワザです。
 番組を見ていると「予選会のお知らせ」や「出場希望の方はこちらまでおハガキを」というテロップが流れることがよくありますが、まずハガキで出場希望者を募ります。そうすると全国からハガキがやってきます。でもハガキだけではどんな人か、どんな顔か、どんな頭か、テレビに出していい人かなどなどまったくわかりませんので、ハガキを適当に抽選して、選別された人を対象に予選をします。予選は番組によって違いますが、一番簡単なのは身上調査表である、通称プロフィール表に記入してもらうだけの時もあります。たいていはクイズを出題して成績上位の人に残ってもらい、面接をして人を見て選びます。また、ヤマカンクイズなどでは面接だけする場合もあります。

 こうして予選に通ると出場になりますが、予選に通ってもいろいろな事情から必ずしも出場できるとは限らない番組もありますので(大阪系の番組に多い)、ヌカ喜びは禁物です。
予選に通ってしばらくすると、いついつ出場してくださいという出場通知がきます。うれしいやら緊張するやら複雑な気持ちですが、とにかく放送局へ行きます。ほとんどの番組は録画ですから、自分の出た番組は家庭で見ることができます。簡単にリハーサルをして本番になります。録画進行はテレビで見ているよりはるかに速いペースで進んでいきます。あっという間に最後の1問となるでしょう。

 録画終了後、成績に応じて賞金や賞品、あるいは記念品が渡されます。10万円以上の高額賞金は後日小切手郵送や銀行振込になる場合もあります。大きな賞品は後日配達してくれますので、唐草模様の風呂敷を持っていく必要はありません。
もし海外旅行を獲得したのなら、録画終了後すぐ旅行へ行かなくてはならないのか、というとそうではありません。後日優勝者だけでツアーを組む場合と、半年から1年くらいの間の好きな時期に、一般のパックツアーに参加して行く場合とがあります。優勝者ツアーならクイズの趣味が一致した人たちとの楽しい旅になるでしょうし、パックツアーなら自分の都合のいい時に行けるので、どちらにもメリットはあります。

 もし勝てなかったら---、それで普通です。たいていの番組は優勝さえしなければ、何年かのちに再び出場させてくれますので、もう一度チャレンジしましょう。

 そうです。人生の喜びは挑戦することにあります。高い山ほど登りがいがあるでしょう。きっと頂上は眺めがいいですよ。

 

 

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