TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
クイズビデオ2

5■優勝篇
うれしいなあ、賞金・賞品、
それ以上に勝った実感が素晴らしい。


内外優勝賞金事情

 かつては、高額現金プレゼントのクイズ番組がいくつもあったのですが、最近はすっかり鳴りをひそめてしまいました。その理由の一つは、現金はあくまで額面どおり支払わなければならないのに対し、海外旅行や宝石などの賞品なら、額面はそのままでも仕入れ価格を下げて、予算以上に豪華に見せれるからです。だから最近のクイズ番組では賞金は10万円程度まで、あとは海外旅行、それもグァムとかハワイで、お茶を濁す番組が増えてきたように思います。
 もとより賞金・賞品が目当てでクイズ番組に出ているわけではないので、こだわるのではないですが、貨幣価値が下がっている今、一昔前の100万円の上限が、いまだ変わらないのは不思議です。今なら500万円くらい出す番組があってもいいと思います。10万円位もらったって生活費のタシになるくらいで、キャーキャー飛びはねるほどじゃないですからね。
 その点、アメリカのクイズ番組は賞金の上限がないそうです。だから1000万円くらいのヨットが賞品になったりして、獲得した出場者は文字どおり飛びはねています。ただ、アメリカではクイズ番組には1年に1回しか出れない制限があるそうです。こちらの方に制限があった上で、賞金の上限がないんだから、アメリカはおもしろいですね。聞くところによると、アメリカのクイズ番組に出た日本人もいるそうです。
 さて、ぼくがもらった最高額の賞金は上限の100万円。確定申告をしたら税金の追徴を受けてしまいました。

支払調書

 「何に使った?」との質問が多いのですが、クルマを買うから、事業を始めるからと、目的があって出場したわけではないので、なんとなくパラパラと使ってしまいました。かつて潰れた会社の社長がクイズタイムショックに出て100万円を獲得し、それを元に会社を立てなおした話を聞いたことがありますが、本当でしょうか。ぼくもベルトクイズQ&Qで勝ち抜いているとき、対戦する主婦から「いいかげんに負けてよ。ワタシ家のローンがいっぱい残っているんだから」と言われたことがありますが、そういう悲壮感漂う人って、きっと勝てないと思う。クイズはもっと気楽に出るものです。遊びなんだから。

 

 

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