TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
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4.ハワイで見よう、クイズ・100人に聞きました


 前項のとおり、クイズ・100人に聞きましたのハワイツアーにくっついていったわけですが、ハワイのテレビでもクイズ・100人に聞きましたをやっていました。舞台中央には大きなボードがあり、左右に5人ずつの2家族が並び、司会者が鷹揚に動きまわる……。
 おっと、TBSのクイズ・100人に聞きましたがアメリカまで進出したのではありません。アメリカの番組をそっくりマネたのが日本のクイズ・100人に聞きましたなのです。

 アメリカでは「ファミリー・フュード(Family feud)=2家族の争い」というタイトルで放送されているこの番組は、その名のとおり5人の家族が2組登場。「主婦100人に聞きました。窓から出すものとは」「サラリーマン100人に聞きました。社名に“ゼネラル”と付く会社は」といった問題が出題されます。得点の数え方も日本と同じで、唯一違うのは中央のボードにイラストがなく、文字だけのところでしょうか。もちろん英語ですが、クイズに興味があれば気合で答えもわかります。

Family fued

 あるいは、83年3月まで放送していた「スーパーダイスQ(TBS)」は、やはりアメリカのクイズ番組「チック・タック・ドゥー」をマネしたものでしたし、日本のクイズ番組、ひいては日本のバラエティ番組のほとんどがアメリカの番組をマネしたものといって過言ではないでしょう。国内を見回しても、クイズ面白ゼミナールや、なるほど!ザ・ワールドのそっくり番組が軒並み登場しましたね。日本は模倣文化の国なのです。

 そのなかで特筆したいのはウルトラクイズで、逆にこの番組をマネしてアメリカのNBCがそっくりの番組を作ったそうです。こちらのは世界一周しながらクイズをしたとかで、優勝賞金総額も2000万円と本家よりも豪華版。日本テレビは放映権を持っていると聞いていたので放送を楽しみにしていたのですが、いまだに放送されないところから考えると、本家ウルトラクイズが「史上最大」でなくなるのを避けたためでしょうか。

 

 

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