TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
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9.名Q会と三冠王


 プロ野球選手の集まりに「名球会(めいきゅうかい)」があります。投手なら200勝、打者なら2000本安打という成績をおさめた選手でなければ入れない、いわばプロ野球界のエリート集団です。そこでそれをもじって球をクイズの頭文字であるQに換え、「名Q会(めいきゅうかい)」を作ることになりました。

名Q会に入れる条件は、クイズ番組に5勝以上することです。これだけ勝っている人はそういませんので、クイズ界のエリートといっていいでしょう。野球界と較べずいぶん数が少ないですが、出場できるチャンスがプロ野球とは比較にならないほど少ないので妥当でしょう。但し、5勝といっても2人もしくはそれ以上で出場する番組は、優勝ポイントを人数割りしなくてはならず、例えば2人一組で出るクイズダービーで十万点を獲得しても、その優勝ポイントは半分の0.5でしかありません。また、5人で出るクイズ・100人に聞きましたなら優勝ポイントは5分の1の0.2となります。

 一方、クイズ三冠王とはアップダウンクイズ、クイズタイムショック、パネルクイズアタック25の、10年以上続いている、クイズ番組中のクイズ番組の3つすべてに優勝した人のことをいいます。以前はこれにクイズグランプリを加え、4つ優勝のグランドスラムという言い方もありましたが、クイズグランプリはすでに終了しましたので、今でははずしています。内容や歴史がこれらに匹敵するクイズ番組が現れたら、将来はこれらを加えることもありうるでしょう。現在名Q会に入れる人は約30名、三冠王は約10名程度です。

 さて、三冠王はともかく、名Q会は会と銘打った以上会合をしなければならないのですが、元々冗談話なので、そんな話は一切ありませんでした。しかし名Q会の話を聞きつけた週刊誌のバックアップで85年4月、ようやく初会合が都内で催されたのです。

 ところで、「裏名Q会」が密かに結成されたという噂もあります。こちらはクイズ番組に何度出ても優勝できない人の集まりだそうです。こっちの方が勢力がありそうですな。

 

 

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