TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
クイズビデオ2

アメリカ横断ウルトラクイズ(3)


■後楽園が最大の難関

 ウルトラクイズで二度以上海外脱出に成功した者は、いままでに極めて少ない事実があります。それは1問でも間違えたらすべてがダメになる、○×クイズの予選が最初に最難関として控えているからです。この後楽園の○×クイズをどうクリアするかで、勝負の半分はつくといって過言ではありません。そこで後楽園では3人寄れば文殊の知恵とばかり、グループでクイズに立ち向かっている人達をよくみかけます。
 後楽園ではまずゲートで問題が出されます。そのため、前日に下見に行くクイズマニアもいるそうですが、ゲートの問題ボードは予選当日の朝取り付けられますので、下見をしてこっそり問題を見ようと思ってもムダです。ボードには布が張ってあって、福留アナが演説するまでその布は張られたままで問題は読めません。でも隙をみて、こっそり覗いてしまった人はいるそうです。また、後楽園で徹夜をする人もいますが、地方から出てきて宿もない、という学生さん以外は遠慮したほうが無難です。疲れるだけで、なんの得にもなりません。
 問題のボードを当日朝までどこに隠しているのか考えた人もいます。後楽園の看板などの装飾物は、球場裏にある「シミズ舞台工芸」という会社が引き受けていることが多いので、そこかもしれない、と推理したそうですが、果たしてそこに当日まで問題ボードを置いているかは、さだかでありません。その会社が問題ボードを作っているかどうかもわかりません。
 会場整理のアルバイト学生が大勢いますが、1問目の答えだけは彼等に知らされていた、という情報もあります。場内が混乱した場合に備えて、ということだそうですが、もしそれが本当なら友達に会場整理のアルバイトをして貰うといいことが期待できそうです。もっとも、ぼくが受付の子に「答えを知ってる?」と聞いたら、「わたしたちは知らないんです」と言ってましたが。まー、知っていても教えてくれるわけがないけど。
 また、一説によると84年はヨーロッパ横断ウルトラクイズも計画されていたとかで、そうなると問題を非常に多く消費してしまうので、明治・早稲田・法政などのクイズ研究会に問題制作を依頼していたそうです。だからかれらとコンタクトを取ればいいことが期待できそう。

■過去のチャンピオンについて走るな

 さて、ウルトラクイズにはグループ参加の人達が大勢来ます。過去のウルトラクイズで参加した人達はたいてい同窓会を作っていますから同窓会組がいます。そして同窓会組は有名な顔ばかりですので、そのまわりにはグルーピーがつきまといます。一緒に走っておこぼれで予選通過を狙おうという人達です。こういう人達は同窓会組と一緒に必ず落ちます。なぜなら、有名な人で2年続けて後楽園に通った人はまずいないからです。だから、同窓会組について行くことだけはやめたほうがいいです。2年も続けて運がいいわけがないじゃないですか。

 

 

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