TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
花

6■勉強篇
ここから先を読んだら、 本当のクイズマニアになっちゃう、
お勉強コーナー。


エクササイズ4 クイズの本で知識を得る

 テレビ番組のシナリオが、そこそこに売れているそうですが、クイズ番組の本、あるいはクイズ問題ばかりが載っている本も出版されています。あるいは、ここ数年大流行した雑学をテーマにした本も多数でています。これらの本は問題や話題が整理されて掲載されており、効率よくクイズ問題を覚えるにはもってこい。友達同士でクイズごっこをするのにも便利です。リストアップしてみますが、中には絶版となったものもあります。どうしても欲しい場合は版元に問い合わせるか、古書店を丹念に捜してください。


■クイズ問題の本
クイズグランプリ 第1集~第5集(サンケイ出版)----絶対お勧め
クイズグランプリで出題された問題を社会・科学・文学歴史・芸能音楽・スポーツ・ノンセクションのジャンル別に掲載。問題の要素が短いセンテンスに凝縮されているため、問題を暗記するには最適。いわゆるクイズ問題らしいクイズ問題は、このシリーズですべてがわかる。有名なクイズマニアはみんなこの本で勉強しており、中には全八千五百題をすべて暗記している人や、答えを聞いただけで問題がわかるまで読み込んでいる人も。ぼくは、問題を妹に読んでもらい答える、という練習を繰り返しやった。そしてできなかった問題には×印をつけていったが、できない問題は何度やってもできず、×印がいくつもになってしまった。

アップダウンクイズ(二見書房)
番組15周年を記念して出版された。放送開始時の問題や15周年記念全国大会での難問、あるいは季節にちなんだ問題の特集を載せるなど、構成に苦心が見られる。また、番組のエピソードなどの読物もあり楽しい。

クイズタイムショック 第1集~第4集(テレビ朝日)
同番組を手掛けている放送作家、多村映美氏が書いている、かなりクセのある本。1集は読物ばかりで、クイズ問題の練習には役に立ちそうもない。2~4集は問題が多数掲載されている。

クイズ・100人に聞きました (朝日ソノラマ)
同番組で出題された、さまざまな問題が網羅されている。掲載されているのと同じ問題が出場時に再び出題されたとしても、データが変わっているのだろうから、答えは当てはまらないはずだ。しかし、いろんな人のいろんなものの考え方、とらえ方がわかるので、読んでいて興味深かった。友達同士で雑談しながら出題しあうとおもしろいだろう。

アメリカ横断ウルトラクイズ 第1集~第8集(日本テレビ)
同番組で放送された問題を出題順に掲載。出題されても放送時間の都合でカットされた問題は載ってないのが残念。機内三択クイズ以外は解答に解説がついているのがとても良い。機内のクイズは、やっているときは夢中だが、冷静な時に本で読みかえしてみると、随分簡単な問題も出題されていることがわかる。

全国高等学校クイズ選手権 第1集~第3集(日本テレビ)
いわゆる高校生ウルトラクイズで出題された問題を出題順に掲載。高校生用のクイズとはいってもレベルはかなり高い。なかには、いたいけな高校生を単に興奮させるだけの問題もあるようです。

ホントにホント? 第1集~第12集(日本放送出版協会) ----絶対お勧め
NHKで放送されていた「ホントにホント?」から、へぇー、ナルホドと感心してしまうような精選した問題を掲載。81年に「雑学おもしろ読本(日本社)」という本が大ベストセラーになり、テレビ・出版界に雑学ブームをまきおこしたが、「雑学おもしろ読本」に載っている話題の大部分は、この本からデータまでそっくり拝借したものである。

パネルクイズアタック25(大泉書店)

クイズ面白ゼミナール(日本放送出版協会・講談社)----ぜひ、お勧め
同番組を紙上で再現。クイズの答えのみならず、どうしてそうなのかといった解説が充実しているのが良い。

常識クイズ・新常識クイズ(永岡書店)
二択・三択式の問題が多いが、よくまとまっている。しかし、内容がもう古くなっているので、読みづらいかもしれない。

クイズ3週間総仕上げ 荒井 央 (三恵書房)
筆者はクイズマニアが嵩じてクイズ作家になってしまった人。ぼくらの仲間では残念ながら彼を知る者はいないので、かなり昔に活躍された方と思う。クイズ番組に出る3週間前からこの本のクイズをやっておけば、バッチリ勝てるという内容。

各種就職試験用問題集(法文社など各社)
特にマスコミ用の問題集はいかにもクイズ。

 このほかにも子供向けの分厚い文庫サイズのシリーズの中に、クイズ関係のものが多く含まれています。また、一般向けの新書判にも、クイズについての本は数多くありますが、枚挙にいとまがないので、割愛させていただきます。

クイズの本

■雑学の本
 クイズ番組問題集のほかにもクイズに役立つ本は多数あります。これらを略してクイ本(くいぼん)と言いますが、会社社長の森田敬和君は、この種の蔵書約200冊というクイズ本収集の第一人者で、彼のマンションはクイズの本が散らかり、床を見た者がいないほど。子供用の物知り事典から、絶版になった本や雑誌のコピーまでなんでもあります。
「暇をみてはひたすら歩き廻り、本だけでなく、クイズのレコードやカセットまで、役に立ちそうなものを集めているんだよ」
という敬和君に、問題集以外のクイズに役立つ本を紹介してもらいました。これらはなにも、クイズ用として書かれたわけではありませんので、クイズ以外にも活用できます。

雑学おもしろ読本(日本社)
雑学話のタネ本(日経通信社)
雑学のタネ本(永岡書店)
大人のウンチク読本(実業之日本社)
おもしろ教室なるほど百科(学校図書)
もうひとつ利口になる雑学事典(梧桐書院)
ことばの知識百科(主婦と生活社)
生活の雑学大事典(主婦と生活社)
ちょっとシャレた話のタネ本(ダイヤモンド社)
雑学おもしろ百科(角川文庫)
雑学事典シリーズ各種(毎日新聞社)


これ以外にも、○○雑学事典・○○雑学百科と名のつく本がいっぱいあるのだが、とりあえずこのくらいに。これらの本の大部分は、例えば「Q.ずいずいずっころばしの唄にある、“とっぴんしゃん”とは何のこと。A.戸をピシャンと閉める音……」といったQ&A式の構成。なお、おもしろい話題がいろいろ載っているが、クイズ作家に言わせれば、雑学本の内容はいいかげんなものが多く、とてもそのままではテレビで放送できない不確定なものが平気で載っている、とか。

三六五日事典(社会思想社)----絶対必要
パネルクイズアタック25のアタックチャンスやアップダウンクイズには、よく放送日にちなんだ問題、例えば放送日が8月18日なら「1227年8月18日、蒼い狼と呼ばれたモンゴルの英雄が亡くなっています。誰でしょう」といったのがよく出題される。この事典は○○年のこの日に何が起きたかと、年表とは逆に日付けから事件を引ける本。このほかにも、
史話366(TBSブリタニカ)
カレンダー日本史(岩波ジュニア新書)

などがあり、放送日や季節にちなんだ問題に答えるためには、なくてはならない本である。
日本史こぼれ話(角川文庫)
世界史こぼれ話(角川文庫)

歴史上の人物のおもしろいエピソードを紹介。

人名事典(各社)
なるべく写真が豊富に載っている本をお勧め。

名数事典(大泉書店)
三大○○、六歌仙といった数にちなんだあらゆることのわかる本。

故事名言由来ことわざ総解説(自由国民社)
ことわざや古くからのいいまわしは、これ1冊でほとんどOK。

現代用語の基礎知識(自由国民社)
読んで知識を仕入れる事典にも、わからないことをすぐに調べられる事典にも、どちらにも使える。最新版を用意しておきたい。

カラーブックス各巻(保育社)
1冊ごとにテーマが決まっており、不得意ジャンルの強化に便利。例えば男性なら「茶道」とか「着物」とかいった巻を読んでおけば、その種の問題に一通り答えられるようになる。
 これ以外にも、世に出ているありとあらゆる本がクイズのタネ本になるといっても過言ではありません。書店に足しげく通い、クイズのネタに使われそう本を捜してください。

 

 

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