TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
花

6■勉強篇
ここから先を読んだら、 本当のクイズマニアになっちゃう、
お勉強コーナー。


歴史は中学生用のミニ参考書を


 歴史のクイズ問題は学校のテストにも出そうなものから、歴史上の思わぬエピソードなど、幅が広いのですが、手頃なのは、中学生用の文庫本サイズのミニ参考書でしょう。これには歴史の大事なポイントが要領よくまとめられていますので、時代の流れを知るにはちょうどよく、しかも重要なことがらについては別項目で解説まで載っています。高校生用のミニ参考書もあるのですが、こちらはさすがにレベルが高くなり、クイズ向きではありません。
 ミニ参考書はなにも歴史だけでなく、物理・科学などいろいろな科目のがありますから、必要に応じて揃えるものいいでしょう。
 エピソードなどは「日本史・世界史こぼれ話」などを読むのが手頃です。


芸能・音楽は雑誌から

 一般新聞の芸能・音楽欄は「芸術」領域ですが、一夜漬けでクイズに臨むなら、ミーハー芸能情報がたっぷりのスポーツ新聞を読みましょう。ダレとダレがくっついた離れたから、ダレが本を書いた、ダレが新しい映画に挑戦するなど、モロモロの記事が満載されています。それから忘れてならない女性週刊誌。これまたそんな記事がいっぱい。さらに、世の中の珍しい話題もよく載っており、クイズに出る前は女性週刊誌はゼヒものです。
 次に、ドレミファドン!とまではいかなくても、アップダウンクイズやパネルクイズアタック25、三枝の国盗りゲームなどにも音楽を聞いて曲名をあてるイントロクイズがあります。これには日頃から音楽番組を聞いて耳を慣らしておくのが肝心です。特にラジオの音楽番組はレコードが出る前からプロモーションテープで曲を聞かせてくれ、重宝します。ラジカセでエアチェックし、イントロ部分だけを毎日聞いて覚えます。
 それから「ふけゆく秋の夜……と歌われる歌の題名はなんでしょう」といった、唱歌に関する問題も季節がらみでよく出ます。これらは唱歌集を前もって読んで、出そうな曲をチェックして臨みます。
 映画については、最近の話題作なら新聞広告で充分です。


スポーツはスポーツ新聞で

 スポーツのクイズは「記録を問うもの」「選手に関するもの」「ルールに関するもの」に分類できるでしょう。
 まず過去の記録は野球・相撲・オリンピックについてくらいしか出ません。これらは少年向けの分厚い文庫本サイズの本に「プロ野球記録事典」などがありますから、参考にしてください。最近のものについてはスポーツ新聞を読みます。
 選手についても、大きな活躍をした選手を中心とした問題ですので、スポーツ新聞で間に合います。
 ルールは、実際に自分でやったスポーツでないと、よくわからないはずです。でも簡単に知識を仕入れるなら、高校の授業で使ういろいろなスポーツのルールを集めたルール集が手頃でしょう。テニスやバレーボールのコートの、ラインの名称などはよく問われますので、一通り目を通します。相撲の土俵まわりについてもよく出ます。
 オリンピックは開催年でなくてもよくクイズになりますので、過去、どこの都市で開催されたかくらいは知っておきましょう。
 クイズをするテレビ局主催のスポーツ大会については、詳しく調べておくべきです。

雑学はクイズの本で

「カルーセル麻紀はパスポートでは男である」(○、本人の弁)
「男子の学生服を俗に学ランといいますが、このランとはランドセルのことである」(×、オランダのラン。江戸時代はじめてオランダから洋服が献上されたので、洋服のことをラン服といった)
「鉛筆の固さを表す記号のFは何の略でしょう」(ファーム=firm=堅固な)
「テニスで0点をなんというでしょう」(ラブ)
 こういったどうでもいい知識、つまり雑学はクイズにもっもよく出題されるのですが、日頃から物事に興味を持っていないと、つい見落としてしまいます。クイズマニアは好奇心旺盛な人が多く「あれはなんだ」「じゃ、こういう場合はどうなるのか」といった会話がよく交わされています。好奇心が強くないとクイズも強くなれません。
 雑学については、一時雑学が大ブームになったおかげで、雑学の本が多数出版されていますので、そういう雑学本、あるいはクイズの本をヒマなおりに読んでいくと、雑学知識が自然に身につきます。また、クイズ番組をよく見るだけでも、雑学知識は自然と身についてきます。 身につけた雑学が生活にも役立てばいいのだけど。夕食の雑談のネタになるくらいかな。

 

 

公共の宿

TOP