中高年から始める バイクツーリング


中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ。

©北川宣浩 2009
就実の丘

 


バイクの教習所


●バイクの教習所を探す
バイクの免許を取得するには教習所に通うのが一番です。
昔はいわゆる一発免許・一発取得と言われる、公安委員会の運転免許試験場にいきなり行って免許を取得するパターンもありました(今でもあると言えばあります)。しかしそれは大型免許が取得しにくかった時代。今では大型二輪免許も教習所で取得できますから、迷わず教習所に通われることをお勧めします。
そもそも、運転技術もさることながら、安全運転の観点から学ぶべきであって、その点からも教習所をお勧めします。

バイクの教習は、一般には自動車教習所がバイクの教習も行っています。ただし、中には普通二輪だけで大型二輪は扱っていない教習所がありますから、大型まで取得したい方は、気をつけましょう。

教習所の見つけ方は、検索サイトで「○○県 教習所」と、自分の都道府県名を入れて検索するといくつも出てきます。なかには全国の教習所を一覧羅列しているだけの広告のサイトもありますので気をつけてください。

●教習所を決める前に
気に行った教習所があれば、次の点をチェックしてください。
ときどきYahoo!知恵袋教えて!gooなどで聞いている人がいますが、まったく無駄で、直接教習所に電話をしたほうが早くて確実です。また、教え方とか対応とかを気にする人がいますが、高度成長期と違って現代は淘汰された結果の教習所ですので、どこも大きな違いはありません。若いころ自動車免許を取った方は、教官の理不尽な態度に不満を持った経験があるかもしれませんが、今は<少ないパイを取り合うサービス業>の意識が高いのか、原則、そのようなことはありません。

料金普通自動車(中型自動車)運転免許を持っている人が最短でいくらかかるか。技能教習は最低17時間ですが、中高年は多少多くかかると予定しておきましょう。
教習時間おそらくお仕事をされていると思いますから、仕事の合間を縫っての教習所通いになります。早朝・夜間・土日など、何時くらいまで教習しているかチェックしましょう。
混み具合時期的には春が一番混みます。3月の高校の卒業式あと、4月からの新学期、また気候のいい時期が混みます。逆に秋から冬にかけては教習生は減ります。バイクは寒いですからね。
教習所によっても繁閑はありますから、教習所に電話か訪問して聞くのが一番です。
予約可能時間普通は1回に2コマまで予約できるはずです。教習所によっては料金を上乗せすることで連続4コマまで予約できるプランがあったりします。ご自身の時間の都合を考慮してください。なお、多くの教習所は携帯電話(iモードなど)・スマホで空き時間の確認や予約ができます。
準備するもの技能教習時の服装は夏でも長そで・長ズボンです。ヘルメットは必須ですが教習所で無料貸し出ししてくれます。しかし他人がかぶった汗臭いヘルメットをかぶるのがイヤならば、いずれは必要になりますので自前のものを持ち込むのはかまいません。
グローブも必須ですが軍手でいいと言われるでしょう。シューズは皮靴だとMT車の場合はギヤチェンジで左足のつま先を使いますので、傷みます。スニーカーかバイク用のシューズを用意したほうが無難です。
なお、サラリーマンの場合スーツやYシャツでもかまわないと言えばそれまでですが、転倒など不測の事態のダメージが大きいので、そうなってもかまわない服装をお勧めします。雨具は無料貸し出ししてくれますが、これも自前でもかまいません。ただしこれらのロッカーがない教習所もあり、そのつど持って行くことになります。

●だいたいの料金
料金は教習所によって異なりますから、詳しくは各教習所のホームページなどで確認してください。
目安として、MT普通自動二輪の料金(東京)と教習時間を紹介しますから参考にしてください。地方はこれより安いです。

車種所持免許技能学科規定料金
MT普通二輪車普通(中型)自動車または大型免許保有17時間1時間17万円
なしまたは原付免許保有19時間26時間23万円
MT小型限定普通(中型)自動車または大型免許保有10時間1時間9万円
なしまたは原付免許保有12時間26時間17万円
MT大型二輪車MT普通二輪車12時間15万円

※ATの場合は2万円程度安くなります。また、普通~大型と連結して教習する方も割安になります。詳しくはご自身が通われる教習所で確認してください。

●入校時の資格
年齢は普通自動二輪16歳以上、大型自動二輪18歳以上ですが、クリアしてますね。
視力は片眼で0.3以上、両眼で0.7以上。メガネまたはコンタクトレンズの使用可。
色彩識別能力として、赤・青・黄が判別できること。

●入校手続きに必要なもの
1)教習料金のうちの初回納入金(5万円程度ですが取得免許で異なりますので教習所で確認してください)
2)住民票(本籍記載の本人のみの写し1通)
3)印鑑
4)メガネ・コンタクト使用の人はそれ。
5)外国人は外国人登録証明書
6)顔写真(教習所で撮影してくれます)

●免許取得までの流れ
自動車の免許を持っている方が普通二輪免許の教習を受けるケースで説明します。
技能教習は第1段階と第2段階に分かれており、第1は9時限以上。基本操作を学びます。室内でシミュレーターを使っての教習もあります。難しいのはスラロームや一本橋ではないでしょうか。第1段階の見極めに合格すると第2段階となり、応用走行になります。こちらは最低8時限以上です。


一本橋(写真左)と8の字走行コース

学科が1時間ありますが、これは新しい法規を主体に学びます。
技能第2段階の総合運転(見極め)を終了すると卒業検定になります。このときは自前のヘルメットが必要です。卒業検定に受かると、住民票のある都道府県公安委員会の運転免許試験場での実地(技能)試験が免除になります。
なお、自動車の免許を持っていない方は、学科試験も受けます。

●教習所での心構え
中高年の方からすれば、ほとんどの先生(教習員)はご自身より若い人だと思います。また、周りの"同級生"は自分の息子・娘ほどの若い学生さんかもしれません。卑屈にならず、かつ横柄にならず、新鮮な気持ちで臨みましょう。
ちなみに、自動車ではあった路上教習ですが、バイクはありません。教習所内のコースのみです。

●教習・安全運転参考サイト
ヤマハ 免許の種類と取り方>>>



 

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