中高年から始める バイクツーリング


中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ。

©北川宣浩 2009
サロベツ原野からの利尻富士

 


キャンプツーリングのノウハウ


バイクや自転車での旅というと、どうもキャンプのイメージに直結します。キャンプはソロ(一人)キャンプやグランピング(豪華なキャンプ)、すべてが揃っているキャンプ場など、進化を遂げているようです。
キャンプの魅力は、初期費用がかかるものの、値段的に安価でできることのほかに、自然の中に溶け込み、朝日や草いきれを浴びての暮らしは非日常の最たるものだからでしょう。そのかわり道具をそろえたり、ノウハウやマナーを学ぶ必要があります。
一方で、自然破壊やマナー違反も目に付くようになってきました。特にゴミの処理はキャンプ場ごとに異なりますので、気をつけてください。朝早く出発するときはテントサイトでエンジンをかけないとか、夜遅くまで騒がないとか、子供じゃないんだからそのくらいはわかると思いますが。
けれども、大型の値段の高い外車に乗っているライダーほど、マナーが悪いというハナシを聞きます。

キャンプツーリング

●キャンプ場を探す
まず、テントはどこでも張っていいのではありません。空き地だからと言って勝手に張ると後で面倒なことになります。キャンプ禁止の地区もありますから、必ずキャンプ場の、しかもその中でも決められた場所に張ってください。キャンプ場の多くは有料ですが、中には無料のキャンプ場もあります。
キャンプ場を探すにはガイドブックも出ていますが、インターネットでも検索できます。「キャンプ場 ○○(地名)」「キャンプ場 ○○ バイク」のような検索キーワードで探せます。

テントサイトまでバイクが乗りこめるキャンプ場と、そうでないところがあります。バイクの盗難やいたずらに注意してください。また、乗り込んだらキャンプサイトでエンジンをかけることはやめてください。他の「住民」の迷惑以外の何物でもありません。

●キャンプの必需品
テント、寝袋(シュラフ・スリーピングバッグ)は必須。ほかに、シュラフマット(寝袋の下に敷くクッション)、調理をしたい人はバーナー、鍋・食器があればインスタント食品やお茶・コーヒーが用意できて雰囲気は一気に高まります。ただし初心者は必ず自宅近くで「練習」を済ませてから出発してください。器具の扱い方、調理の仕方、調味料やナイフ・食器などの保管や運搬方法なども練習したり準備を済ませてください。
逆に、調理は面倒だと言う人は街中のレストランで外食してからキャンプ場に行くか、コンビニで弁当や朝食用のおにぎりを買ってキャンプ場で食べればいいのです。むしろこのほうが面倒がなく、キャンプの楽しさもそこそこ味わえてお勧めです。
夜になるので懐中電灯や頭につけるヘッドランプなどの照明も必須。
数人の仲間でツーリングする場合は、鍋はAクン、バーナーはBクンのように、荷物の分担を決めるのも得策です。

始めたばかりのころはキャンプの先輩に聞いたり、レンタルで用具を揃えて試してみるのもよい方法と思います。




シュラフにはマミー型(人型)と封筒型の2タイプがあり、さらに大きさと耐寒温度の区別があります。カタログに書かれている耐寒温度はギリギリ耐えられる温度なので、想定よりも暖かめのものを選んでください。
これらにはレンタルもありますが、特にシュラフはやっぱり自分のものがいいと思います。利用したい時期は誰も同じになりますので、借りたいときに出払っているものです。やはり自分でそろえるのが一番です。

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●パッキング
キャンプ用品をバイクにくくりつけて走るわけですから、パッキングはよく考えないと林道で用品を散乱させるなど、とんでもないことになります。
テントも収納できる大型のリアバッグや、バイク便のような箱型のケースをお勧めします。


キャンプ用品を積んだバイク。銀色の筒はシュラフ(寝袋)の下に敷くマット。

●行程作成
日のあるうちにキャンプ場について、手続きを済ませテントを張れるような、ゆとりある行程を組むべきです。暗くなってからテントを張るのはつらい。特に一人では泣きたくなります。ましてや雨でも降っていようものなら…。

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