中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
普通自動二輪の免許を取得した ─ 2007/06/13
私の普通自動二輪運転免許取得までの経緯をお知らせします。
52歳の、2007年4月から6月にかけて教習所に通いました。
すでに普通自動車運転免許(現在は中型自動車運転免許)は19歳の時に取得済みです。

【取得の動機】
私は学生時代、自転車部で日本中をサイクリングしていた。自分の力で、風を切って、その土地の人々の目線で土の匂いや埃までもを身体で感じて旅ができる自転車は、最高の乗り物と思っていた。
年を取ると、昔がすべて美しく思えてくる。劣等感の塊だった学生時代だが、旅に出ているときだけは肩書きのない、自分だけの世界に浸れたのだ。だから私は自転車や鉄道で旅をしていたのだと思う。



再びあのときのように自転車で大地を走りたい、風になって草いきれを感じながら旅をしたいと振り返っていた。しかしもう今の私にその体力も気力もない。
だが、機械の力を借りればなんとかなるのではないか。北海道は何度となくドライブ旅行をしたが、そのたびにライダーたちを見かけた。ライダーは私の憧れでもあった。けれど、普通自動車運転免許で乗れる原付では力不足だろう、やはりここは普通自動二輪でないと厳しいのではないか。
このように、サイクリングの発展形として、バイクの免許を取得したいと何年か前から考えていたのだ。
過去を追いかけているだけではなく、過去から未来を作ろうとしたのだ。

【好機が重なる】
2004年、会社が目黒に引っ越した。歩いて数分のところに老舗の日の丸自動車学校があった。赤い球体のあるユニークな建物は山手線電車からも目立っていた。



しかも、2007年から会社が企画型裁量労働制を導入した。出退勤自由の勤務体系で、仕事の内容で人事考課されるシステムだ。フレックスタイムとも違い、コアタイムがない。だから、たとえば朝10時の教習に出て、11時過ぎから会社に来て仕事をしてもなんら問題がなくなったのだ。
これは私にバイクの免許を取れということではないか。
そこで先輩らに相談をすると「ぜひ取ってください」「物欲は満たしたから精神欲・資格ですね」などと言われ、4月の下旬、意を決して日の丸自動車学校に申し込みをしたのである。



【心配のタネ】
意を決したのはわけがある。私はバイクの免許が取得できるかすごく不安だった。
というのは、代表的な劣等感である運動神経が0というよりマイナスなのだ。学生時代に取得したクルマの免許だって、技能教習は相当オーバーした。また、体力は常人の7割程度しかなく、倒れた重いバイクを起こす力があるのか、激しい運動量になったら耐えられるのか、不安があった。
案の定、苦労もあったのだが、結果として今免許を手にしている。それらの不安は杞憂だったと言っていいだろう。

【教習の日々】
すでに普通自動車運転免許を持っているので学科は免除(1時間だけある)。第一段階9時間以上と第二段階8時間以上の技能教習をクリアし、卒業検定に合格すればよい。
昔、原付は持っていたことがあるが、ギアチェンジするバイクは初めて。けれどギアチェンジは思ったほど難しくなく、むしろ曲がる・止まるの、それも細かい操作が、バイクが重いために難しかった。
特にバランス感覚がなく、スラローム(ジグザグ走行)や一本橋は何度となく失敗した。第一段階にてこずったのは、これらバランスの小技だった。
そして何度となく転んだ。身体が固いのでバイクに乗ろうとして足があがらず、バランスを崩して転んだことも。降りるときは足がシートに引っかかって転んだことも。
まったく情けなかった。
規定時間をオーバーして第一段階に合格したときは本当にうれしかった。もしかしたら永久に免許はとれないかも、と思ったくらいだったからだ。
気だけはせっかちなので、バイク屋や用品店を巡っては、免許取得後に買いたいものを物色した。
第二段階は時間通りで合格し、すぐに卒業検定を申し込んだ。

【卒業検定は一発で合格】
前日は眠れなかった。いつも技能教習前は緊張するのだが、それが極度になっていた。もっとも緊張自体を楽しんでいるのかもしれないが。
足が地についていない感じがしたが、なんとかコースを走れた。
およそ30分後に合否の発表があり、てっきり「もう一度やってみよう」と言われるかと思っていたら「合格です」と言われ、心から感謝した。
先生の減点の指摘は、「スラロームはコンマ何秒か時間がかかっている」「S字に入る手前が斜めに入っていた(直角に曲がってない)」「見通しの悪い交差点で、左右の確認はしていたが前方の確認をしていなかった」とのことで、自分では別のミスを気にしていたのだが、それらは指摘されなかった。
そうして卒業証明書をいただいて安全運転を誓い、嬉々として帰ったのである。



夢はもちろん、北海道の大地をバイクで走ることだ。

僕は、再び風になる。

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