中高年から始める バイクツーリング


中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ。

©北川宣浩 2009
富良野

 


バイクの買い方


●新車バイクの買い方
自動車の場合はメーカーごとの系列ディーラーで買うのが一般的ですね。バイクの場合、メーカー系列の店と基本的にどのメーカーのバイクも扱う店とに大別できます。ただし、メーカー系列といえども個々の店は独立した経営が大部分で、メーカーと契約して看板を掲げているのが普通です。
いずれのメーカー系列も、会員組織を用意してツーリング中でのサポートや、ツーリングイベントなどを用意しています。


多くのバイクショップは各メーカーのバイクを扱っている。


ホンダ系列ホンダドリーム
全国にネットワークが広がっています。ホンダのバイクの多くを試乗できます。

ヤマハ系列ヤマハスポーツプラザ(YSP)
全国にネットワークが広がっています。スペシャルローンやオプションのプレゼントなどがあります。

カワサキ系列カワサキ正規取扱店
KAZEという名称の会員組織があり、ロードサービスや盗難保険などのサービスがあります。

スズキ系列スズキワールド
即納体制を整えている店舗も多く、頼りになります。

ハーレーダビッドソンジャパンハーレーダビッドソンジャパン
200万円以上するマシンがほとんどですが、キングオブバイク。

BMWBMWモタード
いかにも高速走行ができそうです。

看板にメーカー名を掲げていなくても、多くの店舗はどのメーカーのバイクも扱っており、それぞれのメーカーと正規販売店の契約を結んでいるのが普通です。ただ、アフターサービスやメンテナンスのうまさなどを考えると、メインで扱っているメーカーのバイクにより習熟していると考えるべきでしょう。

レッドバロン
各社の新車・中古車を扱っている全国規模の販売店。買取や外車の販売まで行っています。サービスはレッドバロンで購入したバイクにフォーカス。

ほかにも、ある地域に集中的に多店舗展開しているショップが多くあります。また、小規模であっても面倒見のいいショップもあり、新規で購入するなら、数店を巡って、見積もりをいただいたり、店員の対応を探ったりして最終的に決めるといいでしょう。

●中古バイクの買い方
多くの販売店は中古車も扱っていますし、欲しいバイクが店頭になかったとしても、業者向けオークションなどで引っ張ってきてくれますので、遠慮なく条件を出して聞いてみましょう。
中古車は自動車でもそうですが、必ず試乗すること。
まずは、年式と値段、走行距離と全体の傷や汚れ具合をチェックしましょう。
次いで試乗して、
・エンジンのかかり具合
・ギアの入り具合
・加速の状態
・ハンドルのブレ・曲がり具合
・エンジン音
・排気ガスの臭い
・ブレーキの効き具合
などをチェックしましょう。
プロの買い取り業者はハンドルシャフトの付け根に瑕や凹みがあるかチェックします。ハンドルを必要以上に切るとできる瑕で、衝突や転倒でできるもの。普通に走っていればできない瑕で、これのあるバイクは要注意です。

●購入時に必要なもの
バイクを購入するときには次のものを用意します。
・住民票
・印鑑
・お金
なお、バイクの免許を持ってなくても購入は可能です。また、バイク免許を取得できない年齢(15歳以下)でも成年(普通は親)の承諾書(保証書)があれば購入できます。もちろん乗れませんが、教習所に通っているうちから中古車が欲しい時があると思います。
ローンも組めますから、遠慮なく相談しましょう。
また、値引きの交渉や、オプション品を無料または安く取り付けていただくなどの交渉もアリです。

●必ず必要となる自賠責
バイクの購入には自賠責保険(強制保険)への加入が必須です。原付からかかります。
自賠責保険とは交通事故による被害者を救済するため、加害者が負うべき経済的な負担を補てんすることにより、基本的な対人賠償を確保することを目的としており、原動機付自転車(原付)を含むすべての自動車に加入が義務付けられています。
しかも、自賠責保険の証明書をバイクに積んでいないと、それだけで30万円以下の罰金になります。有効期限が切れていても罰せられますので、注意が要ります。
また、自賠責だけでは不十分という声も多く、中高年は任意保険にも入ることを強く勧めます。結局、あなたやあなたの家族を守ることにつながります。自賠責は多くのバイクショップは保険代理店になっていますのでショップで契約できますが、インターネットでも申し込めます。バイクに乗り続ける以上、更新していかなければなりません。
また、400cc以上は車検があります(自動車とおなじターム。最初は3年、次から2年おき)。

●任意保険にも入ろう
自動車の自賠責がそうであるように、バイクも自賠責だけでは不十分との認識が高く、責任の重い中高年の方は任意保険にも入られることを強く勧めます。
インターネットで申し込めるアクサダイレクトなどのリスク分散型のバイク保険が気軽な上に保険料も安く、お勧めです。逆に若い方には非常に高い保険料になると思います。

●バイクの値段
新車でも、自動車同様、ピンキリです。
原付は10万円以下で買えるものもありますが、排気量に従ってだんだん高くなり、250ccでは30~40万円程度から、ビッグスクーターは高くて70万円くらい。400ccなら50万円くらい。750ccは80万円くらい。1000ccになると100万円を超え、外車は200万円くらいします。
中古車はビンテージでない限り新車よりも安いですが、同じ車種でも年式・状態によって大きく異なります。いくつかの店を比較することを勧めます。

●バイクの買い取り
購入したもののなんらかの理由で売却したい場合、大きく二通りがあります。
まずは下取り交換の場合。販売店で下取り価格を見積もってもらい、さらに買うバイクの見積もりももらって相殺します。
次に、買い取りだけしてもらいたい場合は、買い取りを掲げている販売店に頼むか、買い取り専門業者に依頼します。ホームページやテレビ広告で大々的に買い取りを謳っている業者がありますが、はっきり言って買い取り価格は二束三文。ホームページの目安金額は新車を買って1kmも乗らないで買い取りを依頼した時の額だと思えば、腹も立ちますまい。とにかくがっかりすること確実ですので、期待しないで売却しましょう。
この場合も数店に打診するのをお勧めします。

●バイクの保管
バイクの盗難が増えています。特に路上駐車のバイクが狙われます。そもそも路上駐車は自動車同様で違法になるケースがほとんどですので、路上で保管するようなことはしないようにしましょう。
盗まれたりいたずらされるのは必ずしも高級バイクというわけではなく、ちょっと"借りる"感覚で安易に盗むケースもあります。当の高級バイクはハンドルロックをしていてもスケートボードに載せて運びだすケースも後を絶ちません。

盗難から愛車を守るには、
・ガレージに保管する。それもシャッターが降りてどんな車種が停まっているのかわからないガレージがよい。
・ガレージの中が見えるなら、バイクにカバーをかけて車種がわからないようにする。
・路上駐輪はそもそも違反。ごく短期的に止める場合でもハンドルロックを確実にする。
・ハンドルロックだけでは不十分なので、タイヤをロックする。そのとき「地球ロック」と呼ばれる、杭などの"地球"と一緒にロックする。
・バイクの盗難保険は新車時加入のような特別な場合以外はありません。バイク盗難対策【ココセコム】のような、万一盗難されても追跡~発見しやすいシステムの導入が一種の<保険>になります。

●レンタルバイクと言う選択肢
レンタカーならぬレンタルバイクが増えてきました。
購入予定のバイクの試乗に、たまには違ったバイクでのツーリングに、あるいは保管場所や資金のない人のために、レンタルバイクはいかがでしょうか。
筆者はしばらくバイクを持たず、レンタルバイクで過ごした時期があります。欠点は、営業時間が限られているため日帰りツーリングといえども10時から19時くらいしか利用できないこと、借りたいバイクが借りたい日にすでに予約されていたことなどで、結局バイクを買ってしましましたが。
ケースバイケースで上手に利用すれば、とても便利だと思います。

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