アメリカ横断ウルトラクイズ
クイズ王の本

歴代クイズ王が語るウルトラクイズ必勝法
「知力・体力・時の運」次のクイズ王はあなた!かも、しれない?

クイズ王の会/篇
©北川宣浩・森田敬和 1987
ニューヨーク

必勝法 現地篇1/成田〜団体戦まで(2)

ドロンコクイズは思い切って

 どこでどんな内容のクイズをするかはどんなチェックポイントでも事前に一切説明がありませんが、もしスタッフと違うホテルに泊まったなら、それはきっとドロンコクイズがある危険な前兆。なぜならスタッフの泊まっているホテルのビーチにドロンコ池が掘られているはずだから。挑戦者と一緒のホテルなら、すぐバレてしまうでしょ。だからホテルを換えてあるのです。

 グァムではいずれにせよ汚れてもいい服で行くことです。ドロンコクイズなら、クイズ会場の手前で、胸の名札を普段のプラスティック製から、紙製のものにつけかえさせられるはずです。ケガをしないようにとの配慮からです。

 問題は封筒に入っていて、自分で選びます。選んだら封筒を福留さんのところへ。福留さんが問題番号を読み上げたら一度ビデオを停めて、裏方スタッフが問題に応じて、マットを○か×か正解のほうへ移動させます。このとき挑戦者は後ろを向かされ、ゲートを見ることはできません。影などで、マットがどちらへ移動したか悟られるのを防ぐ配慮です。そして用意が整ったら問題スタートです。

 いざ問題が出されたら、答えがわかっていようがいまいが、水泳の飛び込みのように思い切ってドロンコゲートに飛び込むことです。そのときはまっすぐに飛ぶこと。ななめに飛んだりすると、ドロ池の淵やマットを持つスタッフに身体が当たったりして危険です。また、あまりに思い切って飛んでもドロ池の先の淵に当たってしまいます。走り幅跳びではないのだから、そのへんは常識的に。逆に、足もとからチョコンと飛び込んでも映像効果がでません。特に女の人は大胆にやってください。

 挑戦する順番は決められてなく、希望者からするようになります。最初にすませてあとは気楽に見ているか、いつまでもハラハラ待ちながら、しかし傾向と対策を立ててから臨むか、どちらの方法がいいか意見がわかれるところです。よほど気が短いか自信があるなら別ですが、何人か挑戦して、勝ったり負けたりを見てから臨んだほうが、落ち着いてできると思います。問題を聞いて、走る前にどちらへ行くか結論を出します。走っている途中で宗旨替えしても、いい結果を生むとは思えません。

 問題の考え方は、後楽園の○×クイズとは違って個人に対して出されるものですから、中には人を喰った「そんなことあるわけないだろ」問題が含まれています。でもあまりに極端なものは、常識で判断したほうがいいと思います。

 全員のドロンコクイズが終わると、人数の調整に入ります。正解した人が予定の数より少なかったら、ドロンコ敗者の中から敗者復活戦が。正解した人が予定の数より多かったなら、正解者の中から勝者生き残り戦が行われます。方法は、単純に札をあげる○×クイズか、ドロンコカルタ取りクイズでしょう。この模様は放送されない場合もあります。

ハワイで綱引き

 ハワイでは、このところ綱引きクイズか、一対一の早押しダイビングクイズです。早押しの場合は後の項目に譲るとして、綱引きクイズについて説明しましょう。

 綱引きクイズは、「みんなで力を合わせて一つのものに向かっている」という印象を強めるために行われます。このほかバケツリレークイズなど、団体でするクイズも多くなってきました。たとえ自分はだめでも、人のために全力を振り絞る友情や人類愛がテーマなのです。だから自分は後ろのほうであっても、一生懸命に引くことです。手を抜いているとスタッフから罵声を浴びることも珍しくはありません。また手を抜いていれば、自分が最前列になったとき、だれも協力してくれないでしょう。

 綱引きのコツは、腰を落として重心を低くし、みんなの力を合わせて、瞬間の力を最大にして引っ張ることです。しかしこれは理論上のこと。足場の悪い砂地で、なんども繰り返し綱を引いていれば、力は乱れてきます。ましてやクイズに答えなくてはならないのだから、気も散ってしまうでしょう。まず綱を引くとき「オーエス、オーエス」と声をかけること。だれかがリーダーになるとよく、こういうときにリーダーシップを発揮できる人は、きっと先まで行けます。

 次に問題が一問多答の場合は、前の人の答えをよく聞いておくこと。同じ答えを再び言ってしまえばだめですから。もしいくつかの答えがすぐに頭に浮かんだら、あとの人のために、難しいものから答えるようにしましょう。これらは団体クイズ必勝の鉄則です。

 

 

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